Archive: 2016年10月  1/4

通夜式にて

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昨夜は、村の隣り組で、通夜式の手伝いをした。昔取った杵柄か、婦人会の先輩方は、ぺちゃくちゃと賑やかにお喋りしながらも、手はきちんとした目的を持って動いている。手伝いでの話題は、どうしても突然死されたKさんのことになる。突然死とは、なんら病で寝込んだわけでもないのに、なんらかの、理由でまったく突然に、死んでしまうことらしい。その死因は不明なことが多いという。Kさんの死因は、『心室細動』心室細動になると...

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63歳の早すぎる死

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今朝7時、静かなこの山里に、村のあらゆることを報せる拡声器から、役員さんの大きな声が響いた。「3組のKさんが、お亡くなりになられました、たくさんの方のお見送りをよろしくお願いします」私は、拡声器が知らせる訃報を聞いて、眠気が吹っ飛んだ。 この村も、ずいぶんと高齢化が進み、訃報のアナウンスを聞くことが多くなった。けれども、Kさんはまだ63歳の男性で、お仕事もされている。Kさん宅の田は、村では日当たりのよくな...

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ブログを書く心にある想い

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私は小さなころから、本を読むのが大好きで、戸外で遊ぶのもよくしたけれど、本があれば幸せだと思う子どもだった。寝食を忘れるほど、何かに夢中になる、そんなことは読書以外、他にはなかった。本は、子供時代の私の大切な相棒で、それは今も、あまり変わらない。読む楽しさを知った私は、次に書くことに興味を覚えた。感じたことを言葉にして、伝えたい。伝えたい思いが伝わったとき、そこに大きな喜びが生まれる。そして私は大...

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やっぱり声だって、美しいほうが

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15歳から22歳まで東京で過ごした私は、話す言葉が、大阪人らしくないアクセント、と言われることがある。語尾を含めて、話し方がはっきりしているらしい。大阪と言っても、私は南大阪、だんじりで有名な泉州地方の出身。一概には言えないけれど、泉州の人間は、割合、早口で喋る人が多い。今は十分に注意して喋るようにしているけれど、元々の私も、やや、早口で喋る。そこに、語尾をはっきりと話す、が加わると、第一印象は、きつ...

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人の目、という刃物

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昨日は、娘とデートだった。娘は職場から、私は家からと、午後6時30分ごろに沿線の終点で待ち合わせをする。これまでも、娘とはよく出かけているけれど、昨夜のような、現地集合のデートというのは初めてで、前夜から嬉しくてあまり眠れなかった。終点には、日本一高いビル、阿倍野ハルカスがある。ハルカスの化粧品売り場の、オンラインショップで注文していたコスメを受け取る娘に、私が強引について行ったのがほんとうのところ...

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神の存在

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これまで生きてきた中で、命の危機に瀕したことが二度ある。二度とも、私は生死の境をさまよい、この世に戻ってこられた。実は、その二度目の生還には、共通しているあることが、ある。魂が永遠の眠りにつくその寸前で、私の背中の中央付近を有無を言わさない強い力で押すモノがあった。有無を言わさない力で、命の軌道の端っこに押しやられた私は、気が付いたら病院のベッドの上にいた。それからも、私は、私の背中を押した力を、...

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ロバート先生の英会話教室

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少し前から、英会話教室に通っている。シニア世代の7名とアメリカ人のロバート先生との、こじんまりした教室とも言えない、アットホームな英語教室だ。メンバーの皆さんの動機は、それぞれ違うけど、共通しているのは外国の方と話しをしたい、ということだろうか。生徒代表のYさんは、初老の紳士で、一年に二・三度の割合で海外旅行をされている。旅行で行った大抵の国で、自分の英語で通じると嬉しい、と仰る。副代表のM子さんは...

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夜の愉しみ

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私のストレス解消の一つに、夜のドライブがある。家事も終わり、眠りに就く前のひと時、山に向かって車を走らせる。最近は、運転免許を取った娘が同行してくれる夜もある。私と娘は割合に価値観が似ていて、好きな風景、好きな生き物、好きな木々も食べるものもよく似ているか、全く同じ。今夜の夜ドライブで見つけた、なんとも味わいのある寸景に、娘と二人、思わず息を呑んだ。小径はススキで埋め尽くされ、人の気配もあまり感じ...

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安心、安全な物を食べたい

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人間は、「より早くより豊かに」を合言葉に、多くの生き物たちの時間を奪ってきた。鶏の時間を乱して卵を多く産ませたり、牛の持つ本来の成長速度を無視し、成長促進剤を使ったりといったことが、当たり前に行われている。そうして機械的に生かされている生き物たちの不幸せな命が、スーパーマーケットに並び、私たちの【糧】となる。「いただきます」の一言で済まされることなのだろうか、ふとそんな想いが頭をよぎる。より豊かな...

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田んぼの世界

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長く入退院を繰り返していた娘が、初めて学校に行ったのは、7歳の春休みが終わってすぐだった。それまでは、院内学級しかしらず、図書館も病院のしか知らなかった娘。初登校の日、重いランドセルを背負い、学校までの長い道のりを歩く体力がないだろうと、夫が案じた。それで、学校の許可を得て、車で送迎することにした。私と娘と二人、車で走る登下校の道は、春の色に溢れていた。一面のレンゲ畑を観た娘は感嘆の声を上げる。「...

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