解体される前に、家のことを記したい

  17, 2017 05:30
小さなころは、夏が大好きだった。
振り返ってみれば、自分が育った背景もあるからだろう、本当に佳き時代だったといえる昭和。

実家が解体されるという、突然の驚き、けど、心の底の方では、こうなるだろうなと予感めいたものはあった。

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両親が亡くなって間もなく、跡を継いでいる三女から、新しく家を建てようと思うと、相談があった。

長女も私も、今の実家を新築するのだとばかり思っていたけど、そうではなく、元、畑だった場所に建てるという。
私の実家付近は、江戸の時代、お城を守るための砦のような配置で、家々が建てられている。
手っ取り早くいえば、城に攻め入られる前に、真っ先に犠牲になるということ。


昨日は温かかったからか、体調もばっちりで、実家に行った。
普段は人気のない家は、やはり独特な臭いを放っている。

座敷に行き、縁側に寝ころびながら、ここで過ごしてきた年月を想った。

いとこ同士で、虫取り、花火大会、 夏休みの友は、白いまま日は流れていく。
楽しかった日々これからますます豊かな都市文化の捻りがもたらされようというとき、まさにそういう時代に私は生まれた。

rohji.jpg


そのころ、下町の町家には、路地があり、泉州弁では、「ほそべや」、と呼ばれていた。
夏の蒸し暑い日も、ほそべやには涼やかな風が、どこからともなく吹いてきて、【一幅の涼】、などという難しい言葉を使う、私はちょっとおませな子どもだった。

watari.jpg


父の読む本の中に書かれている、それは難しいけれど、香しい雰囲気を放つ言葉を使ってみたかったのだろうか。
そんな、ひねこびた子どもに、ほそべやで涼をとる大人たちは、「賢い子やな!」と、関心し、褒めてくれて、ますます私は付け上がるのだった。

それでも、家を取り巻く、昭和のほそべやは、私の心を育む場所でもあったなと縁側に座り、空を見上げながら、涙がでてきた。






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2 Comments

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2017/02/17 (Fri) 19:05 | REPLY |   

窓  

鍵コメさん、こんばんは!

何だか、近しい町名ばかりで、懐かしさのあまり、目頭ウルウルです。
親戚はありますが、家がなくなれば、だんじりに行くのさえ、気を遣いそうです。

小鳥たち情報をありがとうございました(^^)
私の日頃の行動テリトリーに、居るんですね〜!
これからは、目を凝らしてようく観てみますね!


2017/02/17 (Fri) 20:41 | EDIT | REPLY |   

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